フォー(Phở)やバインミーのナンプラー(ヌックマムnước mắm)・調味料で着色する?ホーチミンでの食事とホワイトニングの関係

ホーチミンで生活していると、フォーやバインミー、ベトナムコーヒー、お茶など、ベトナムならではの食事や飲み物を楽しむ機会が増えます。

そこでホワイトニングを考えている方から、

「ベトナム料理を食べていると歯が着色しやすい?」

「フォーのスープは歯の黄ばみに影響する?」

「ナンプラーや醤油のような色の濃い調味料は大丈夫?」

「バインミーに使われているソースで歯が汚れる?」

「ホワイトニング後はベトナム料理を食べないほうがいい?」

という疑問を持たれることがあります。

結論からいうと

フォーやバインミー、ナンプラーなどを食べたからといって、それだけで歯が急激に黄色くなるわけではありません。

歯の着色には、飲食物に含まれる色素だけでなく、歯の表面に形成されるペリクルやプラーク、飲食物との接触時間、摂取頻度、口腔内の状態など、さまざまな要因が関係しています。

一方で、色の濃い食品や飲料を頻繁に摂取する生活が続けば、歯の表面に外因性着色が付着しやすくなる可能性があります。特にコーヒーや紅茶などは、歯の外因性着色との関連がよく知られています。

今回は、ホーチミンで暮らしながらホワイトニングをしたい方に向けて、ベトナムの食事と歯の着色、ホワイトニング後の食生活について詳しく解説します。


そもそも「歯の着色」には2種類あります

まず知っておきたいのが、歯の色が変化する原因には大きく分けて「外因性着色」と「内因性の変色」があるということです。

外因性着色とは?

外因性着色は、歯の表面に飲食物などに含まれる色素が付着して起こる着色です。

代表的なのが、

  • コーヒー
  • 紅茶
  • 赤ワイン
  • コーラなどの色の濃い飲料
  • タバコ
  • 色の濃い食品

などです。

アメリカ歯科医師会(ADA)以後、ADAも、コーヒー、紅茶、赤ワイン、コーラ、色素の強い食品などを歯の外因性着色に関係する要因として挙げています。

このタイプの着色は、歯の表面に付着しているため、状態によっては歯科医院でのクリーニングによって改善できる場合があります。

内因性の変色とは?

一方、歯の内部の色そのものが変化している場合は、単純なクリーニングだけでは改善しにくいことがあります。

加齢による変化、歯の内部の色、過去の外傷、薬剤など、さまざまな原因があります。

そのため、

「歯が黄色い=全部食事のせい」

とは限りません。

ここを理解しておくことが、ホワイトニングを考えるうえで重要となります。


フォー(Phở)で歯は着色する?

ホーチミンで人気のベトナム料理といえば、まずフォーを思い浮かべる方も多いでしょう。

フォーのスープは比較的色がついているものもありますが、

「フォーを食べると歯が黄色くなる」

と単純に考える必要はありません。

フォーの着色への影響を考える場合、スープそのものの色だけではなく、

  • 調味料
  • 香辛料
  • スープの濃さ
  • 食べる頻度
  • 食後の口腔内の状態

などを総合的に考える必要があります。

例えば、毎日のように色の濃い食品や飲料を長時間口にする習慣があれば、外因性着色が蓄積しやすくなる可能性があります。

ただし、フォーを普通に食べたからといって、ホワイトニングの効果が一気に失われると考える必要はありません。


ナンプラー(ヌックマムnước mắm)で歯が黄色くなる?

ベトナム料理で欠かせない調味料の一つがナンプラーです。

ナンプラーは魚を発酵させて作る調味料で、料理の風味を大きく左右します。

では、ナンプラーの色が歯に付着して着色するのでしょうか?

ここには少し注意が必要です。

ナンプラーを使った料理を食べたことだけを理由に、歯が着色すると断定することはできません。

歯の表面の着色には、色素の種類だけでなく、歯の表面にあるペリクルやプラーク、飲食物との接触時間なども関係しています。

研究でも、ソース類による歯の着色は、色素だけではなく、酸性度、粘度、接触時間など複数の要因が関係する可能性が示されています。

そのため、

「ナンプラーを使った料理は全部NG」

という考え方より、

「色の濃い料理を頻繁に食べ、さらにコーヒーやお茶なども頻繁に飲む生活では、着色への注意が必要」

と考えるほうが現実的です。


バインミーのソースや調味料は?

バインミーもホーチミン生活では欠かせない食べ物です。

パンに肉や野菜、パクチーなどを挟み、さまざまな調味料やソースを加えて食べます。

バインミーの場合も、パンそのものより、

  • ソース
  • 醤油系の調味料
  • 色の濃いタレ
  • 香辛料
  • 食後の飲み物

などを含めた食生活全体を見ることが重要です。

特に、色の濃い調味料を使った食事の後に、さらにコーヒーや濃いお茶を飲むという生活が毎日続けば、歯の表面に着色が蓄積する可能性があります。

ただし、これも「バインミーを食べる=ホワイトニングが無駄になる」という話ではありません。


実はベトナムコーヒーのほうが着色には注意?

ホーチミンでの生活を考えると、フォーやバインミー以上に注意したいのがコーヒーやお茶を飲む習慣です。

コーヒーや紅茶は、歯の表面の外因性着色との関連がよく知られている飲み物です。ADAも、コーヒーや紅茶などの色素の強い飲料を外因性着色の要因として挙げています。

特にベトナムでは、

「朝にコーヒー」

「仕事中にもコーヒー」

「カフェでお茶」

というように、飲み物を少しずつ長時間飲む生活になる方もいます。

着色を気にする場合は、単純に「飲んだ量」だけでなく、どのくらい頻繁に、どのくらい長く口の中に飲料が残るかも意識するとよいでしょう。

ベトナムコーヒーで歯は黄ばむ?ホーチミンで増える着色相談とは

ホーチミンで生活している日本人の方から、 「最近、歯の黄ばみが気になる」 「日本にいた頃より着色しやすくなった気がする」 「ベトナムコーヒーって歯に色が付きやすい…


ベトナムのお茶も着色の原因になる?

お茶もホーチミン生活では身近な飲み物です。

特に濃い色のお茶や加糖茶飲料などを日常的に飲んでいる場合は、歯の表面の着色を気にする方もいるでしょう。

お茶に含まれる色素などが歯の表面に付着することで、外因性着色につながることがあります。

ただし、

「お茶を飲んだらホワイトニングできない」

ということではありません。

むしろ大切なのは、飲食習慣と口腔ケアをどう組み合わせるかです。


ホワイトニング直後は「白い食事」にしないとダメ?

ここは非常に重要なポイントです。

以前はホワイトニング後に、

「色の濃い食べ物は絶対に避けてください」

という、いわゆる「ホワイトダイエット」が勧められることもありました。

しかし、近年の研究では、ホワイトニング中・後の食事を厳しく制限することが、必ずしもホワイトニング効果を高めるとは限らないことが報告されています。

2025年に発表された系統的レビュー・ネットワークメタ解析※1では、ホワイトニング中にコーヒー、紅茶、コーラ、ワインなどの色素を含む飲食物を摂取した場合でも、ホワイトダイエットを行った場合と比較して、ホワイトニングによる色の変化に有意な差は認められませんでした。ただし、これは「色の濃い飲食物が歯の表面に着色しない」という意味ではなく、ホワイトニング効果そのものへの影響を比較した研究です。

つまり、

「ホワイトニングしたらベトナム料理を一切食べられない」

と考える必要はないということです。


ホワイトニング後にベトナム料理を食べるならどうする?

ホーチミンに住んでいる以上、フォーやバインミーを完全に避ける必要はありません。

むしろ、無理な食事制限をするより、日常的なケアを続けることが重要です。

①食後に水を飲む

色の濃い料理や飲み物を摂った後は、水を飲んで口の中を流すことを意識しましょう。

②口の中に飲食物を長時間残さない

コーヒーやお茶を何時間も少しずつ飲み続けるより、飲む時間をある程度区切ることも一つの方法です。

③毎日のブラッシングを丁寧に行う

歯の表面にプラークが多く残っていると、着色が付着しやすくなる可能性があります。

外因性着色は、専門的なクリーニングなどの機械的処置によって軽減できる場合があります。

④定期的にクリーニングを受ける

「歯が黄色くなったからホワイトニング」という方もいますが、実際には歯石やプラーク、表面着色が原因の場合があります。

まずクリーニングで表面の着色を除去し、その後に歯本来の色を確認すると、ホワイトニングが必要なのか判断しやすくなります。


「着色」と「歯の黄ばみ」は同じではありません

ホワイトニングを考えるときに、もう一つ重要なのがこの違いです。

例えば、歯の表面にコーヒーやタバコの着色が付いている場合、それはクリーニングによって改善できる可能性があります。

一方で、

「クリーニングをしても歯が黄色い」

という場合は、歯そのものの色が関係している可能性があります。

この場合はホワイトニングによって天然歯の色を明るくすることを検討します。

つまり、

表面の汚れを落とす=歯のクリーニング

天然歯の色を明るくする=歯のホワイトニング

という基本的な違いがあります。

歯のクリーニングと歯のホワイトニングの違い

歯のクリーニングと歯のホワイトニングは、どちらもホーチミンのありが歯科で受けることができます。これらの処置は混同されがちですが、治療方法や治療目的が違違い理解…


ホワイトニングと食事の関係で一番大切なのは「禁止」ではなく「バランス」

ホワイトニングを始めると、

「コーヒーは禁止?」

「お茶は禁止?」

「ベトナム料理は禁止?」

と、食べてはいけないものばかり気になってしまう方もいます。

しかし、現在の研究を見ると、ホワイトニング後に厳格なホワイトダイエットを行うことが必須とは言い切れません。

大切なのは、

ホワイトニング+毎日の口腔ケア+着色習慣の見直し+定期的なクリーニング

という組み合わせです。

ホーチミンで生活するなら、ベトナム料理を楽しみながら、コーヒーやお茶の飲み方、喫煙習慣、歯磨きなどを見直していくほうが、無理なく白い歯を維持しやすくなります。

歯のクリーニング vs 歯のホワイトニング:ホーチミンで「頑固な黄ばみ」を消すための正しいメニュー選び

「鏡を見るたび、歯の黄ばみが気になる……」 「ホワイトニングを受ければ、一瞬で真っ白な歯になれるのかな?」 ホーチミンで暮らし始めると、濃厚なベトナムコーヒーやフ…

意外と多い?口呼吸も歯の着色に関係します。

歯の着色というと、

「コーヒーを飲むから?」

「お茶を飲むから?」

「タバコを吸うから?」

と考える方が多いと思います。

実は、口呼吸も歯の着色に関係します。

口呼吸をしていると、口の中が乾燥しやすくなります。

唾液には、口の中を洗い流したり、歯の表面を守ったりする働きがあります。

しかし口呼吸によって口の中が乾燥すると、唾液による自浄作用が低下し、歯の表面にプラークや汚れが残りやすくなります。

そこにコーヒーやお茶、色の濃い食べ物などを摂取すると、着色汚れが付きやすくなることがあります。

特に、

  • 寝ているときに口が開いている
  • 朝起きると口がカラカラになっている
  • 鼻ではなく口で呼吸することが多い
  • 口臭が気になる
  • 舌が乾いている感じがする
  • 唇が乾燥している
  • 唇をなめる癖がある

という方は、口呼吸の可能性が高くなります。

ホーチミンでも口呼吸にも注意

ホーチミンは暑く、エアコンを使用する時間も長くなりがちです。

そのため、口の中が乾燥していると感じる方も少なくありません。

また、鼻づまりなどがあると、無意識に口呼吸になっていることもあります。

「歯をきれいにしているのに着色しやすい」

「ホワイトニングをしてもすぐに歯がくすんで見える」

という場合は、飲食物だけではなく、口の乾燥や口呼吸なども含めて考えることが大切です。

もちろん、口呼吸をしているから必ず歯が着色するわけではありません。

ただ、口呼吸による乾燥→唾液の働きが低下→汚れが残りやすくなる→着色しやすくなる

という可能性はあります。

口呼吸が長く続いている場合は、鼻づまりなど別の原因が隠れていることもありますので、気になる方は歯科医院で相談することをおすすめします。


ホーチミンのありが歯科では食生活も含めてホワイトニングをご相談いただけます

ありが歯科では、ホワイトニングを希望される方に対して、単に歯を白くするだけでなく、現在の歯や歯ぐきの状態、詰め物・被せ物の有無、知覚過敏の有無などを確認したうえで、適した方法をご相談しています。

ホーチミンで生活していると、

「毎日コーヒーを飲む」

「ベトナム茶が好き」

「フォーやバインミーをよく食べる」

「喫煙習慣がある」

など、生活習慣は人によってさまざまです。

そのため、

「ホワイトニングをするからベトナム料理を食べない」

という極端な方法ではなく、現在の生活を続けながら、どのように白さを維持していくかを考えることが大切です。


まとめ|フォーやバインミーを食べてもホワイトニングはできる?

ホーチミンで暮らしていると、フォーやバインミーなどのベトナム料理を食べる機会が多くなります。

ナンプラーやソースなどの調味料についても、「色が濃いから歯が着色するのでは?」と心配になるかもしれません。

しかし、特定の調味料だけを原因として歯が着色すると断定することはできません。

歯の着色には、

  • 色素を含む食品・飲料
  • コーヒーやお茶
  • タバコ
  • プラーク
  • 歯の表面のペリクル
  • 飲食物との接触時間
  • 摂取頻度
  • 口腔内の状態
  • 口呼吸

など、さまざまな要因が関係しています。

また、ホワイトニング後だからといって、ベトナム料理を完全に禁止しなければならないわけでもありません。近年の研究では、厳格なホワイトダイエットがホワイトニング効果を明確に高めるとは確認されていません。

ホーチミンでベトナム料理を楽しみながら白い歯を目指したい方は、食事を必要以上に制限するのではなく、

「クリーニングで表面の着色を除去する」

「必要に応じてホワイトニングを行う」

「毎日の歯磨きを丁寧にする」

「コーヒー・お茶・タバコなどの着色習慣を見直す」

といった方法を組み合わせていくことがおすすめです。

「自分の黄ばみは着色なのか、それとも歯そのものの色なのか分からない」

という方は、まず歯科医院で相談してみましょう。

ホーチミンのありが歯科では、日本語で歯のホワイトニングや歯のクリーニングについてご相談いただけます。

【FAQ】ベトナム料理とホワイトニングに関するよくある質問10選

Q1. フォーやバインミーを食べると歯が着色して黄色くなりますか?

A. フォーやバインミーを食べたからといって、それだけで急激に歯が黄色くなるわけではありません。着色は色素だけでなく、スープの濃さや調味料、口の中に残る時間や摂取頻度など、複数の要因が関係しています。

Q2. ナンプラー(ヌックマム)などの調味料は着色の原因になりますか?

A. ナンプラーを使った料理だけで即座に着色すると断定はできません。ただし、ソースや調味料の酸性度・粘度・色の濃い食品の摂取頻度によっては、歯の表面にステインが蓄積する可能性があります。

Q3. ホワイトニング施術後にベトナム料理を食べても大丈夫ですか?

A. 絶対に食べてはいけないわけではありません。施術直後は着色しやすい時期もありますが、適切なケアを行っていれば過度に制限する必要はなく、普段通りベトナム料理を楽しんでいただけます。

Q4. 食事で着色しやすい「外因性着色」とは何ですか?

A. 食べ物や飲み物(コーヒー、茶、赤ワインなど)の色素やタバコが、歯の表面に付着して起こる着色です。内因性の変色とは異なり、歯科医院でのクリーニングで改善しやすいのが特徴です。

Q5. 歯が黄色くなるのはすべて食事のせいですか?

A. いいえ。加齢や歯の内部構造の変化、過去の外傷、薬剤の影響など「内因性の変色」が原因のこともあります。歯の黄ばみがすべて日頃の食事によるものとは限りません。

Q6. ベトナム料理とコーヒーでは、どちらが着色しやすいですか?

A. 料理(フォーやバインミー)よりも、ベトナムコーヒーやお茶などの飲料を日常的に、かつ長時間かけて少しずつ飲む習慣のほうが外因性着色につながりやすいと言われています。

Q7. バインミーを食べるときに気をつけるポイントはありますか?

A. パン自体よりも、中に挟まれている濃いタレやソース、食後に飲むドリンクに注意が必要です。食後に水で口をゆすぐなどのシンプルなケアが着色予防に効果的です。

Q8. 料理の着色を防ぐために、食後すぐにできる対策はありますか?

A. 食後に水で口をすすぐ(お冷を飲む)ことや、お口の中に食べかすや色素を長時間残さないことが効果的です。また日常的な丁寧な歯磨きも大切になります。

Q9. 着色を防ぐにはベトナム料理をすべて控えるべきですか?

A. その必要はありません。「特定の料理をすべてNGにする」のではなく、色の濃い食事やコーヒーを摂る頻度を意識し、食後のケアを徹底するアプローチが現実的です。

Q10. 付着してしまったベトナム料理の着色は落とせますか?

A. 歯の表面に付着した外因性の着色であれば、歯科医院でのPMTC(プロによるクリーニング)やホワイトニングを行うことで綺麗に落とし、元の白さを取り戻すことが可能です。

ホワイトニングについてもっと詳しく知りたい方はこちら
→ ホーチミンで歯のホワイトニング完全ガイド

執筆・監修歯科医 ありが歯科院長 有賀智哉

日本人歯科医師として、ホーチミン旧1区にて日本品質の歯科治療を提供。
一般歯科・小児矯正・インプラント・ホワイトニングまで幅広く対応しています。

日本語対応で安心してご相談いただけます。

関連記事

ホーチミンでホワイトニングをご希望の方へ
→ ありが歯科へのお問い合わせ・予約はこちら 093-117-4646

※1

White diet is not necessary during dental bleaching treatment: A systematic review and network meta-analysis of clinical studies

著者: Eliseu Aldrighi Münchow ほか
掲載誌: Journal of Dentistry
2025年2月/Volume 153/Article 105459
DOI: 10.1016/j.jdent.2024.105459
PMID: 39557282

PubMedの論文ページ