歯に着色しやすいお茶はどれ?紅茶・緑茶・ウーロン茶のステインを歯科研究から比較【ホーチミン】
「紅茶を毎日飲むと歯が黄ばむ?」
「緑茶なら歯に着色しにくい?」
「ウーロン茶やミルクティーはどうなの?」
お茶は毎日の生活に欠かせない飲み物ですが、歯の表面に付着するステイン(着色汚れ)の原因になることがあります。
結論からいうと、2024年の歯科研究では、比較した紅茶2種類が緑茶2種類よりも大きな歯の色の変化を示しました。ただし、ウーロン茶を含めたすべてのお茶の着色しやすさが、科学的に順位付けされているわけではありません。
また、お茶による着色の多くは歯の表面に生じる外因性ステインであり、加齢などによる歯そのものの黄ばみとは区別する必要があります。
この記事では、ホーチミンのありが歯科が、実際の研究論文をもとに、お茶の種類による着色の違い、ステインが付着する仕組み、着色を減らす飲み方、クリーニングとホワイトニングの違いを解説します。

1.歯に着色しやすいお茶はどれ?研究結果を比較
2024年、Kimらは紅茶・緑茶・コーヒーが歯の色に与える影響を比較した研究を発表しました。
この研究では、牛歯のエナメル質試料を異なる飲料に浸し、色の変化を測定しています。
使用したお茶は次の4種類です。
- イングリッシュブレックファスト(紅茶)
- アールグレイ(紅茶)
- 煎茶(緑茶)
- ガンパウダー(中国緑茶)
色の変化は、国際的な歯科研究でも使用される色差指標「ΔE00」で評価されました。
ΔE00は、測定前後で色がどの程度変化したかを表す数値です。値が大きいほど色の変化が大きいことを意味します。
72時間浸漬後の色の変化
| お茶の種類 | ΔE00(平均値) | 研究での結果 |
|---|---|---|
| イングリッシュブレックファスト(紅茶) | 15.73 | 4種類で最大 |
| アールグレイ(紅茶) | 12.25 | 紅茶の中では比較的小さい |
| 煎茶(緑茶) | 11.27 | 緑茶でも明確な色の変化 |
| ガンパウダー(緑茶) | 10.64 | 4種類で最小 |
出典:Kim S, et al. Effects of tea and coffee on tooth discoloration. Italian Journal of Food Science. 2024.
この実験では、紅茶のイングリッシュブレックファストが最も大きな色の変化を示しました。
一方、緑茶でも色の変化が認められており、「緑茶なら歯に着色しない」というわけではありません。

この研究で注意したいこと
実験では、一定の温度に保った飲料に牛歯の試料を累積72時間浸漬しています。
実際の口の中では、唾液による洗い流し、歯磨き、飲む時間、歯の表面状態などが影響します。
そのため、この数値を使って「紅茶を毎日飲むと何日で歯が黄色くなる」と予測することはできません。
また、ΔE00は色の変化量であり、その数値がそのまま「黄色さ」や「ステインの厚さ」を表すものでもありません。
研究から分かるのは、少なくとも今回比較した条件では、紅茶の方が緑茶より大きな変色を生じたということです。
2.なぜ紅茶は歯にステインが付きやすいのか?
紅茶と緑茶は、どちらもチャノキ(Camellia sinensis)の葉から作られます。
大きな違いは、茶葉を加工する際の酸化の程度です。
緑茶は茶葉の酸化を抑えて製造されるのに対し、紅茶では茶葉に含まれるポリフェノールの酸化が進みます。
この過程で生成される成分の一つが、テアフラビン類です。
テアフラビンと歯の着色
テアフラビンは、紅茶特有の色に関係するポリフェノールの一種です。
Kimらの研究では、飲料中のテアフラビン量と歯の色の変化との間に正の関連が報告されました。
ただし、この研究の対象は限られた種類の飲料であり、テアフラビンだけで歯の着色のすべてを説明できるわけではありません。
歯の表面には、唾液由来のタンパク質などから形成される薄い膜(獲得被膜)が存在します。
飲料中の色素やポリフェノールなどがこの膜と相互作用することは、外因性ステインの形成に関係すると考えられています。
つまり、紅茶の色が濃いからという理由だけではなく、含まれる成分と歯の表面との相互作用が重要なのです。
3.緑茶でも歯が黄ばむ?カテキンとの関係
緑茶は紅茶に比べて色が薄いものが多く、歯に着色しにくいイメージがあるかもしれません。
しかし、緑茶にもカテキンなどのポリフェノールが含まれています。
2024年の研究では、煎茶とガンパウダーのどちらでも歯の色の変化が確認されました。
ただし、カテキンの含有量が多いほど必ず着色が強くなる、という単純な関係は示されていません。
緑茶の着色には、カテキン以外の成分、抽出条件、歯の表面状態なども関係している可能性があります。
緑茶を飲むのをやめる必要はある?
歯の着色が気になるからといって、緑茶を完全にやめる必要はありません。
お茶の着色は、飲料の種類だけでなく、飲む頻度、口腔清掃、歯の表面に付着した汚れなどによっても左右されます。
毎日緑茶を飲んでいても、定期的な歯科クリーニングによって表面のステインを管理できる場合があります。
4.ウーロン茶は紅茶と緑茶の中間くらい着色する?
ウーロン茶は、緑茶と紅茶の中間程度まで茶葉の酸化を進めて作られる半発酵茶です。
そのため、「歯の着色も紅茶と緑茶の中間になるのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし、茶葉の酸化度が中間だからといって、歯の着色量も必ず中間になるとは限りません。
ウーロン茶には、製造方法や品種によってさまざまなポリフェノールが含まれます。
今回取り上げた2024年の研究にはウーロン茶が含まれていないため、同じ条件で紅茶・緑茶・ウーロン茶の着色量を比較することはできません。
ウーロン茶にも着色の可能性はありますが、「紅茶より何%少ない」「緑茶より必ず多い」といった数値は、十分な根拠なしに示すべきではありません。
お茶の種類別・研究で分かっていること
| お茶 | 特徴 | 歯の着色について |
|---|---|---|
| 紅茶 | 茶葉の酸化が進んでいる | 緑茶より大きな色変化を示した比較研究あり |
| 緑茶 | 茶葉の酸化を抑えている | 実験で歯の色の変化が確認されている |
| ウーロン茶 | 半発酵茶 | 紅茶・緑茶との確実な順位付けはできない |
| ほうじ茶 | 茶葉を焙煎する | 着色量の直接比較データが不足 |
| 抹茶 | 茶葉を粉末状にして飲む | 通常の浸出茶と同じ条件での比較が必要 |
| 麦茶 | 大麦を原料とする | 茶葉由来のお茶とは成分が異なり、別途検証が必要 |
この表は、歯の着色しやすさのランキングではありません。

5.ミルクティーはストレートティーより歯が着色しにくい?
紅茶を飲む方にとって、興味深い研究があります。
2014年、Leeらは、紅茶に牛乳を加えることで歯の着色が減少するかを調べました。
この研究では、抜去した人の歯を使用し、紅茶に牛乳や乳成分を加えた条件で色の変化を比較しています。
結果として、牛乳の添加によって紅茶による着色が有意に減少しました。
特に、牛乳に含まれるタンパク質の一種であるカゼインが、着色抑制に関係すると報告されています。
ミルクティーなら安心?
ここで注意したいのは、実験で着色が減ったことと、日常生活でステインが付かなくなることは同じではないという点です。
また、砂糖やシロップを多く加えたミルクティーでは、着色とは別に虫歯のリスクを考える必要があります。
ホーチミンでは、甘いミルクティーやタピオカミルクティーを飲む機会も多いでしょう。
歯の着色だけでなく、糖分の摂取頻度にも注意することが大切です。
6.お茶によるステインと歯そのものの黄ばみは違う
歯が黄色く見える原因には、大きく分けて外因性の着色と、歯そのものの色に関係する要因があります。
外因性ステイン
紅茶や緑茶、コーヒーなどの飲料によって、歯の表面に着色物が付着した状態です。
特に、歯の表面がざらついている部分、歯石が付着している部分、清掃が不十分な場所などでは、着色が目立つ場合があります。
歯そのものの黄ばみ
歯の色は、エナメル質の透明性や厚さ、内側にある象牙質の色などによって決まります。
加齢に伴う変化や、歯の形成過程で生じた変色なども関係します。
こちらは表面のステインとは異なるため、通常のクリーニングだけで希望する白さになるとは限りません。
表面の着色汚れを落とすことと、歯そのものの色を明るくすることは、異なる処置です。
7.お茶のステインを減らすためにできること
お茶を楽しみながら歯の着色を管理するためには、無理のない習慣を続けることが大切です。
① 飲んだ後に水を飲む
お茶を飲んだ後に水を飲むことで、口の中に残った飲料成分を洗い流す助けになります。
ただし、水を飲めばステインが完全に防げると証明されているわけではありません。
② 長時間だらだら飲み続けない
お茶を少量ずつ長時間飲む習慣では、飲料が歯に接触する機会が増えます。
着色への影響を正確に数値化することはできませんが、飲む時間を区切ることは実践しやすい工夫です。
砂糖入りのお茶の場合は、虫歯予防の観点からも摂取頻度に注意しましょう。
③ 毎日の歯磨きを丁寧に行う
歯の表面に付着したプラークや汚れを管理することは、口腔衛生の基本です。
ただし、着色を落とそうとして硬い歯ブラシや研磨性の高い製品で強くこすると、歯や歯ぐきを傷つけるおそれがあります。
④ 定期的に歯科クリーニングを受ける
日常の歯磨きで落ちにくい外因性ステインは、歯科医院での専門的なクリーニングによって除去できる場合があります。
特に歯石が付着している場合は、歯石の除去と口腔清掃状態の改善も重要です。
8.ホワイトニング後に紅茶や緑茶を飲んでも大丈夫?
ホワイトニングを受けた後、「しばらく紅茶や緑茶を飲んではいけない」と聞いたことがあるかもしれません。
確かに、お茶には歯の着色に関係する成分が含まれています。
しかし、ホワイトニング直後に紅茶を一度飲んだだけで、必ずホワイトニングの効果が失われると断定することはできません。
ホワイトニング後の飲食制限については、研究によって結果が異なり、厳格なホワイトダイエットの必要性を一律に支持する十分な臨床的根拠はありません。
一方、長期的な着色の管理には、日常の飲食習慣やクリーニングが関係します。
施術直後の飲食については、使用した薬剤や歯の状態に応じて、担当歯科医師の指示を確認してください。
9.お茶による着色はクリーニングとホワイトニングのどちらで落とす?
お茶による歯の変色が気になる場合、まずはその原因を確認することが重要です。
| 気になる状態 | 主な対応 |
|---|---|
| 歯の表面に茶色いステインが付着 | 歯科クリーニング |
| 歯石に着色が付いている | 歯石除去とクリーニング |
| クリーニング後も歯全体が黄色い | ホワイトニングを検討 |
| 詰め物・被せ物の色が気になる | 材料や状態を確認し、必要に応じて修復 |
| 1本だけ歯の色が暗い | 変色原因を診断して治療方針を判断 |
ありが歯科では、歯の着色状態や口腔内の健康状態を確認し、クリーニングとホワイトニングのどちらが適しているかをご案内しています。
ホーチミンで歯の着色や黄ばみが気になる方は、まず原因を確認することをおすすめします。
10.お茶と歯の着色に関するよくある質問(FAQ)
Q1.紅茶と緑茶では、どちらが歯に着色しやすいですか?
2024年の牛歯エナメル質を使った研究では、比較した紅茶2種類の方が緑茶2種類より大きな色の変化を示しました。ただし、すべての製品や日常の飲み方にそのまま当てはまるわけではありません。
Q2.ウーロン茶は歯が黄色くなりますか?
ウーロン茶にも歯の着色に関係する可能性のある成分が含まれています。ただし、紅茶や緑茶と比較した確実な着色順位は、今回確認した研究からは判断できません。
Q3.緑茶ならステインが付きませんか?
緑茶でも歯の色の変化が確認されています。色が薄い飲料だからといって、着色が起こらないとは限りません。
Q4.ミルクティーは歯に着色しにくいですか?
抜去歯を使った研究では、紅茶への牛乳の添加によって着色が減少しました。ただし、日常生活で着色を完全に防げるという意味ではありません。
Q5.お茶による歯の着色は歯磨きで落ちますか?
軽い表面汚れは日常の清掃で改善する場合がありますが、強く付着したステインは歯科クリーニングが必要になることがあります。
Q6.お茶を飲む人はホワイトニングの効果が出にくいですか?
お茶を飲む習慣があるという理由だけで、ホワイトニングの効果が出にくいと断定することはできません。歯の変色原因や施術方法、口腔内の状態によって異なります。
まとめ|紅茶は着色に注意。緑茶もステインが付かないわけではない
歯の着色について調べた研究では、紅茶と緑茶の両方で色の変化が確認されています。
特に2024年の比較実験では、紅茶の方が緑茶より大きな色の変化を示しました。
ただし、ウーロン茶、ほうじ茶、抹茶などを含めたすべてのお茶について、着色しやすさの順位が確立しているわけではありません。
また、お茶による表面ステインと歯そのものの黄ばみは、原因も対処法も異なります。
お茶を我慢することより、着色の原因を正しく理解し、適切な口腔清掃と歯科クリーニングを行うことが大切です。
ホーチミンのありが歯科では、歯の着色や黄ばみの状態を確認し、クリーニングやホワイトニングについて日本語でご相談いただけます。
参考文献
1.Kim S, et al. (2024)
Effects of tea and coffee on tooth discoloration.
Italian Journal of Food Science. 36(4):64–71.
https://doi.org/10.15586/ijfs.v36i4.2715
紅茶2種類、緑茶2種類、コーヒー2種類について、牛歯エナメル質の色の変化を比較した研究。
2.Lee RJ, et al. (2014)
Prevention of tea-induced extrinsic tooth stain.
International Journal of Dental Hygiene. 12(4):267–272.
https://doi.org/10.1111/idh.12096
抜去した人の歯を使用し、紅茶に牛乳や乳成分を添加した際の着色抑制効果を検討した研究。
執筆・監修歯科医 ありが歯科院長 有賀智哉
日本人歯科医師として、ホーチミン旧1区にて日本品質の歯科治療を提供。
一般歯科・小児矯正・インプラント・ホワイトニングまで幅広く対応しています。
日本語対応で安心してご相談いただけます。
ホーチミンでホワイトニングをご希望の方へ
→ ありが歯科へのお問い合わせ・予約はこちら 093-117-4646
【ご予約・お問い合わせ】
- 旧住所:140 Ký Con, Quận 1, Thành Phố Hồ Chí Minh(ベンタイン市場から徒歩5分/レタントンから車で5分)
- 新住所:140 ký con, bến thành, hồ chí minh
- ホワイトニング専用ダイヤル(日本語対応): 093-117-4646
- LINE予約: Webサイト内の公式LINEから24時間受付中
関連記事
- コーヒーで歯が黄ばむ本当の理由|焙煎度・豆の種類・温度とホワイトニングの最新研究
- 白ワインなら歯に優しい?実は赤ワインより歯を溶かす可能性があった!
- カレーは歯を黄色くする犯人じゃなかった?
- フォーにパクチー、ベトナムコーヒー、シントー…ベトナム名物料理で歯は黄ばむ?
ホワイトニングのご予約・ご相談
ホーチミン旧1区のありが歯科。 日本語でお気軽にご相談ください。

